設立宣言
私たちは、これから三十年後の世代を創るべく立ち上がりました。
私たちは、現場の視点とデータから、次の世代を想像し、創造します。
今、日本は本格的な人口減少社会に移行しましたが、どこまで自分ごととして捉えていることでしょうか。
今から三十年後のことを考えてみてください。
今40歳の人は70歳に、今0歳の赤ちゃんも、30歳になっています。
今から30年前、つまり1983年の頃に40歳だった人は、自分の70歳になった時の日本社会はそれなりに想像出来たでしょう。
でも、その頃0歳の赤ちゃんが30歳になった今、この世の中どうなっているでしょうか。その当時の40歳の人が想像したとおりになっているでしょうか。
ましてや、今40歳の人の30年後は想像すらできません。又、今0歳の赤ちゃんに、どんな30年後をプレゼントするかなど、到底想像できません。
現状の企業、行政、そして私たち国民・市民は、明日より五年後、三十年後、何と無く「良い社会」「良い生活」が送れるだろうという、漠然とした期待、安心感をもとに暮らし、活動してきたのではないでしょうか。でも、皆さんの10年後を、本音ベースで考えてみてください。実際に、建前ベースの「未来像」は実現可能なものだと思えるでしょうか。何となく先送りしようとしていませんか。これからの日本は、人口減少、経済縮小、課題山積の世の中です。
いまだ、企業社会の多くはグローバル化の名のもとでの売上、利益至上主義で、その負担は従業員や取引先などに大きな影響を与えています。
同様に、政治の世界は「成長」「開発」「発展」の名の下に、財政政策のみならず金融政策を駆使して、いわゆる経済規模を大きくしようとしています。
行政も、限られた財源のもと、ますます巨大化、複雑化する社会課題に向けて取り組んでいかねばなりません。
企業や政治家は、えてして耳障りの良いことを話しますが、数字ベースで考えてみてください。特にこれからの社会、「大失敗」は許されないのです。だからと言って、逃げるわけにもいけません。真正面から次世代を考え、作って行かねばなりません。
私たちの社会でも、新しい社会の担い手の確かな息吹もでてきています。その一つに社会起業家の存在があります。皆、社会課題を真正面に見据え、事業的手法によって自立して運営をしていく事業体です。皆さん、次の世代を自分の手で創りだそうと立ち上がった人たちです。私たちは、これらの新しい担い手と連携し、新しい世代を創造していきます。
これから、私たちの手で「次世代創造」するためのキーワード、それは「ゼロベース思考」、「選択と集中」、そして「協働と参画」です。
次世代は自ら想像し、自ら創造するものです。笑顔で前向きに、ともに一歩ずつ前進するムーブメントを生み出していきませんか。
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」(アラン・ケイ)
0 件のコメント:
コメントを投稿